何かを 叫んでいるんやろか。



俺には




その声を 聞いてやることが出来ないけれど。






【こえなきこえ】






「お墓が立っていたのよ。」


放浪から帰ってきたショーディが そんなことを言った。


「そうか。最近多いなぁ?」



俺はてっきり、放置された奴の成れの果てかとおもってた。



「違う。」




「そういうんじゃなくて」




「ひとつの島に たくさんの―――…」




こいつが見てきたんは







いわゆる、墓収集家の島だったらしかった。















「おい、それって…」



「集めてるんでしょうね。お墓を。」




「ひどいことする奴もおるなぁ…」





「そうね。だけど」




「その人を 批判する気はないの。」






とても冷めた声やった。






「ショーディ…?」









「マバロ。私たちはね」









「主人が望むなら、存在さえ消されてしまう。」












「そういう 生き物なの」














とても冷めた声やったけど







この冷たさは 悲しみからきてるんやないかって思った。















何をすることもなく消えていった




たくさんのリヴリー達。




こいつには




そいつらの叫びが聞こえたのやろか。









「墓」という物の代価として




消えていった 命たち。






嬉しいことも

悲しいことも







これから たくさん感じるはずやったのにな。










「なぁ。そいつら」









「次、生まれ変わった時は 幸せになれるといいな。」









「……そうね。」









幸せに




幸せに。







ただ せめて







小さな祈りを。








墓マニアについての私の考え方です
え。伝わらないよって?(爆)
人の考え、それぞれですよね。



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